FX取引の大きな魅力のひとつにレバレッジがあります。直訳すると「てこ(レバー)の作用」。要するに小さな軍資金(証拠金)を使って大きな金額の取引が可能で、利益率を高める効果があります。しかし当然、大きな損失を出してしまうリスクも伴います。このバランスがFX取引においてとても重要です。

例えば、レバレッジ1倍での取引では日本円100円がそのまま100円の証拠金になるためもし1ドル100円でポジションを持てれば、仮に自分の予想に反して価格が逆行していったとしても1ドル90円になっても1ドル50円になっても決済しない限りは資産が0円になることはありません。しかし、もしプラスになっても150円で50円の利益、200円で100円の利益となりあまり魅力がありません。

そこでレバレッジ効果を最大限に発揮することで、同じ取引で更なる利益を高まることが可能です。日本では個人口座の最大レバレッジが25倍までと法律で定められているので、仮に先程の取引を25倍のレバレッジをかけて取引をすると、まず100円の軍資金(証拠金)で2,500円の取引が可能になります。ですので、もし100円の価格が上昇し150円になると利益は50円×25倍の1,250円となります。これならちょっとお高めなランチ代にはなりそうですね。

では逆に価格が下がるとどうなるでしょう?

90円になると-10円×25倍なのでマイナス250円。あれ?もともと100円の軍資金(証拠金)なのにマイナスが250円もでてしまったらどうなるの?借金になってしまう?

ご安心下さいFX取引において軍資金(証拠金)以上のマイナスは基本的にはありません。

ではどういうことなのか。

レバレッジ25倍で軍資金(証拠金)100円の場合、価格が4円下がったらマイナス100円になり軍資金(証拠金)がなくなるので強制決済となります。実際には各FX業者毎に証拠金比率というものが存在し、証拠金比率が50%や20%などに達すると強制決済になってしまいます。

そしてこの強制決済を経験してほとんどの方がFXの世界から退場していきます。FXは怖いと。

ではどうすれば退場せずにFX取引を続けることが出来るのか。

それは「あなたの取引スタイルにあったレバレッジで資産を運用する」という一言につきます。

大きな利益を追求するがゆえにレバレッジを最大で取引してしまい、結果的に大きな利益を得ても、大きな損失ですべてを失ってしまう。

それではいくら資金があってもFXで財を築くことはできません。

取引スタイルによって適正なレバレッジは異なります。

スキャルピングなどのすぐに損切をするスタイルで取引をしている場合は、ある程度レバレッジを高く設定しても一度に失う資金は限定的なのでリスクは抑えることができます。

逆に損切をせずに数時間から数日単位で取引を行うスイングトレードやデイトレードなどのスタイルで取引されている方は価格変動リスクに備えてレバレッジを低く設定し、証拠金比率を上げておく必要があります。

どちらにしても過去、現在の価格の変動幅をしっかりと認識したうえで、相当な余裕をもった状態で取引することが重要です。

FXにおいて初心者が勘違いしがちな要因のひとつに、FXは短期間で儲かると思って始める方が多数います。

しかし実際はFXで生き残るには地道な利益を積み重ねていく他ありません。

確かに高レバレッジでハイリターンを得ることは可能です。

しかしそれを続けることは不可能です。

何よりもそれでは金融取引ではなく博打になってしまいます。

FXは博打ではなく列記とした資産運用ツールの一つであり、時間をかけて資産を形成するイメージを持てない方は取引を始める前に既に退場したも同然です。